美味しい温泉卵
温泉卵は大人にも子どもにも大人気のメニューで、今や本家となる普通のゆで卵よりも人気があるかもしれません。
そうは言っても温泉卵は半熟卵の一種であり、その中で卵黄部分は半熟で、卵白部分は半凝固状態に茹でた卵を指しています。一部では温度卵とも呼ばれているようです。
温泉卵の特徴は、普通の半熟卵と違って、卵黄部分よりも卵白部分が柔らかい点にあります。これは、卵黄部分が固まる温度（凝固温度）が約70℃なのに対して卵白部分が固まる温度が約80℃となっている性質を利用しているからで、実際の温度としては、65～68℃程度のお湯に約30分漬けておくことで、いわゆる温泉卵の状態となります。
また、温泉卵はなぜ「温泉卵」と言うのか、という点ですが、温泉の湯温がこの温度の範囲になっている場合なら、この温泉に漬けておくだけで温泉卵になるので「温泉卵」と呼ばれるようになったようです。
実際、温泉地の旅館などで提供されることも多く、こうして「温泉卵」という名前が定着したのでしょう。
また、温泉のお湯に漬けるだけではなく、蒸気を利用して茹でるものも温泉卵と呼ばれています。手軽な料理ですが、時間は結構かかるので忙しい朝のメニューにするのはちょっと困難だとされていましたが、これを短い時間で簡単に作れるという情報もかなり出回るようになってきています。